インストールディスクを作成する

Proxmox公式サイト: https://www.proxmox.com/en/downloads

インストールディスクを作成する。2025年4月現在、Proxmoxのバージョンは8.4である。

USBメモリにProxmoxのディスクイメージ(.iso)を書き込む。USBメモリに書き込みを行うアプリはbalenaEtcherやrpi-imagerなどがある。
インストールディスクを作成し終えたら、PCを再起動してUSBメモリから起動するようUEFIまたはBIOSの設定変更をする。

ようこそProxmoxへ

USBメモリから起動すると、Proxmoxのインストール画面が表示される。今回はグラフィカルモードでインストールを行うため一番上の項目を選択し、Enterキーを押下する。

もしロード中に停止するようであれば一旦PCを起動しなおす。再度インストール画面が映し出されたら、キーボードのEキーを押下しlinuxの行末に以下を記述する。解像度によっては入力した文字列が自動的に改行され、バックスラッシュが入るが気にせず入力しEnterキーを押下する。
nomodeset

利用規約を読む

インストールに必要なモジュール類のロードが終わると、利用規約の画面が表示される。
利用規約を呼んで画面右下の I Agree ボタンを押下する。

インストールするディクスを選択する

Proxmoxをインストールするディスクを選択する。

利用地域とタイムゾーン、キーボード配列を設定する

利用地域(ロケーション)の設定画面

Country: Japan

Timezone: Asia/Tokyo

Keyboard Layout: キーボードは日本語用キーボード(JIS配列)であれば、Japaneseを選択する。

Panthera UnciaはUS配列を利用しているので、USとした。

キーボード配列の選択を誤ると、入力したい記号が入力できなくなるので十分注意する。

管理者用権限ユーザのパスワードとメルアドの入力

管理者権限ユーザ(rootユーザ)のパスワードをここで決める。

Password: rootユーザのパスワード

Confirm: 入力後、再入力して誤りがないか確認する。

Email: (メールアドレスについては特に何でもよい。)

ローカルIPアドレスの設定

ProxmoxはWebUIで仮想マシンの作成・ハードウェア構成変更・削除を行う。ここで決定するIPアドレスがWebUiへアクセスするIPアドレスになる。

物理マシンを再起動するたびにIPアドレスがコロコロ変わってしまうのは好ましくないため(サーバを再起動する機会はあまりないと思うが)、手動でIPアドレスを設定し固定しておく。

Management Interface: 自動選択される。インターフェースが複数存在していて直接指定したい場合は、選択しなおす。

Hostname(FQDN): このコンピュータに付ける名前。今回は画像の通りにした。(自宅内で使用するのでテキトー)

IPaddress(CIDR): IPアドレスを指定する。ここで指定した値は、物理的にPCを再起動しても変わらない値(固定)される。

Gateway: ルータのIPアドレスを指定する。

DNS Server: DNSサーバを指定する。8.8.8.8(GoogleのDNSサーバ)でもよいし、1.1.1.1でも良い。


最終確認画面が表示されるので良ければインストールボタンを押下する。

Proxmoxのインストールが開始される

インストール中はProxmoxの機能の紹介や宣伝が表示される。暇つぶしに英文を読むがよい。

WebUIにアクセスしてみよう

インストールを終えると、自動的に再起動する。

Grubの青い画面では特に何もせず、自動選択されている項目 Proxmox VE GNU/Linux のままで良い。


loginの状態で待機中になったら、ユーザ名・パスワードを入力してログインしてみる。
ユーザ名: root
password: インストール時に入力した文字列(非表示なので気にせず入力しEnterキーを押下する)

ログインできたら、$ ip a | grep inet コマンドで、IPアドレスを確認しておく。


別のPCからWebUIにアクセスしてみる。例では、192.168.100.10に設定したので、WebブラウザのURL入力欄にIPアドレスを入力し、そのあとにコロンを付けてポート番号を指定する。Proxmoxは標準で8006番のポートを利用してWebUIにアクセスする。

http://192.168.100.10:8006

なかなか表示されない場合、WebブラウザのURLがhttpsになっていないか確認する。httpでアクセスするためsを削除する。またポートの指定ができているか確認する。


以下の通り表示されたら、詳細設定からアクセスするを選択する。


Proxmoxのログイン画面になる。

User Name: root

Password: インストール時に入力した文字列


以下のメッセージは有効なサブスクリプションがないという警告になるが、無料版として利用するので無視して良い。そのままOKボタンを押下し消す。


ログインができた状態。