usermodコマンド
既存のユーザアカウントを変更する。管理者権限が必要なため、sudo を付けるか root ユーザで実行する。
書式: $ sudo usermod オプション ユーザ名
| オプション | 内容 |
|---|---|
| -c コメント | コメントフィールドを変更する |
| -d パス | ホームディレクトリを変更する |
| -a , --append | 既存のグループにユーザを追加するオプション(このオプションがないと、他のグループが上書きされてしまう) -G オプションと組み合わせて使用される事がある。 [ -aG ] |
| -g グループ名/GID | プライマリグループを変更する |
| -G グループ名/GID | 所属するグループを変更する |
| -s パス | デフォルトシェルを変更する |
| -L | パスワードをロックして一時的にユーザアカウントを無効化する |
| -U | パスワードのロックを解除しユーザアカウントを有効化する |
-g オプションを使うと、プライマリグループが変更される。
-G オプションを使った場合は、プライマリグループは変更されずに所属するグループを変更する。
次の例では、ユーザ test がプライマリグループ以外に所属するグループをtprojectに変更している。
$ sudo usermod -G tproject test
長期休暇などでユーザが一時的にアカウントを使用しなくなる場合、セキュリティ上の観点からそのアカウントを利用不可にしておくことが考えられる。
再度復帰させるので、削除するのではなく -L オプションを使ってロックをかけるとユーザアカウントを一時的に無効化できる。
次の例では、test ユーザのアカウントを無効化している。
$ sudo usermod -L test