topコマンド

top コマンドは、Ubuntu 22.04 でプロセスの状態やシステムのリソース使用状況をリアルタイムで確認するためのツールである。

CPU、メモリ、スワップ、プロセスリストを確認する。特定のキー操作でソートの変更をする。


書式: top オプション 引数

top コマンドの主なオプション
オプション 内容
-u ユーザ名 指定したユーザのプロセスのみを表示する
-d 秒数 指定した秒数ごとに更新する。標準では3秒に1回の頻度で更新する
-b -n 1 > top_output.txt バッチモードで出力。(ログ出力用)
対話モードではなく1回の出力で終了する。この場合、top_output.txtにプロセス情報が記録される
-p プロセスID 特定のプロセスを監視する。PIDを指定して、特定のプロセスのみを表示する

top コマンドの操作方法
特定のキーによる操作 内容
q キー topを終了する
h キー ヘルプを表示する
M キー メモリ使用率順にソートする
P キー CPU使用率順にソートする
N キー PID順にソートする
T キー 実行時間順にソートする
k キー PIDを入力することでプロセスを終了できる
r キー CPU使用率順にソートする
1 キー CPUコアごとの使用率を表示

ついでにセットでプロセスを終了するコマンドも。
実行例の1234はPID(プロセスID)の例。

PIDを指定してプロセスを終了する方法(killコマンド)
実行例 内容
$ kill -1 1234 -1 または -HUP:ハングアップ(プロセスの再読み込みに使われることが多い)
$ kill -2 1234 -2 または -INT:Ctrl+C に相当(プロセスの中断)
$ kill -9 1234 -9 または -KILL:強制終了(プロセスに処理させず即終了)
$ kill -15 1234 -15 または -TERM:通常の終了要求(プロセスに終了を通知)
$ kill -18 1234 -18 または -CONT:一時停止中のプロセスを再開
$ kill -19 1234 -19 または -STOP:プロセスを強制的に停止(再開不可)
$ kill -20 1234 -20 または -TSTP:Ctrl+Z に相当(再開可能な停止)

プロセス名を指定してプロセスを終了する方法(pkillコマンド)
実行例 内容
$ pkill -15 firefox プロセス名を指定して通常の終了要求(15)