shutdownコマンド

systemを終了するにはshutdownコマンドを実行する。ログインに利用した一般ユーザの権限ではshutdownコマンドを実行できないので、sudoコマンドを指定する。
$ sudo shutdown -h now


rootユーザのパスワードを知っている場合はsuコマンドを実行してrootユーザに切り替えそのままshutdownコマンドを実行する。
$ sudo -s
# shutdown -h now


システムを再起動するには、shutdown -r コマンドか、rebootコマンドを実行する。
# shutdown -r now


※ディストリビューションによっては、一般ユーザでもshutdownコマンドを実行できる場合がある。

システム上で動作している様々なプログラムを適切に終了してシステムを安全に停止させることをシャットダウンと言う。
システムのシャットダウンや再起動はsystemctlコマンドを使う以外に、shutdownコマンドを使う方法がある。systemdを採用していない古いタイプのシステムでは、shutdownコマンドを使う。

shutdown コマンドの主なオプション
オプション 内容
-h シャットダウンする
-r シャットダウンした後にシステムを再度起動する(再起動する)
-f 次回起動時にfsckをスキップする(-hまたは-rと組み合わせて利用する)
-F 次回起動時にfsckを必ず実行する(-hまたは-rと組み合わせて利用する)
-k シャットダウンはせず、警告メッセージをユーザに通知する

次の例では5分後にシステムをシャットダウンする。ログインしているユーザに対してメッセージを表示する。
# shutdown -h +5 "please logout immediately"


次の例では22時にシステムをシャットダウンする。
# shutdown -h 22:00


次の例では直ちに再起動を行う。
# shutdown -r now


ユーザに通知するメッセージを記述した場合、シャットダウンが近づくにつれ頻繁にメッセージが表示される。
他にもhult, poweroffといったコマンドでシステムを停止したり、rerbootコマンドで再起動したりすることもできる。
# hult -p
# poweroff


※ 単にhultコマンドだけ使った場合、システムは終了するが電源は切れない。

hult コマンドの主なオプション
オプション 内容
なし システムをシャットダウンする(電源はONのまま)
-p システムをシャットダウンする(電源をOFFにする)