mountコマンド
あるファイルシステムに、別のファイルシステムを組み込み扱えるようにすること。マウントしないとシステムはそのファイルシステムを利用することができない。
別のファイルシステムを接続するディレクトリをマウントポイントという。指定したデバイスを指定したマウントポイントにマウントする。オプションを使用せずmountコマンド単体で使用すると、現在のマウント状況を表示する。
デバイスかマウントポイントを指定しない場合は/etc/fstabファイルの記述を参照する。マウントはルートユーザしか行えない。
書式: $ sudo mount オプション デバイス名 マウントポイント
例: $ sudo mount -t ext4 /dev/sdb1 /data
| オプション | 内容 |
|---|---|
| -a | /etc/fstab に記述されているファイルシステムを全てマウントする |
| -t ファイルシステム名 | ファイルシステムの種類を指定してマウントする |
| -o | マウントオプションを指定する ※下表参照 |
| オプション | 内容 |
|---|---|
| async | ファイルシステムの入出力を非同期で実行する |
| auto | mount -a コマンドの実行時にマウントする |
| noauto | mount -a コマンドの実行にマウントしない |
| defaults | デフォルトのオプションを設定する(async, auto, dev, exec, nouser, rw, suid) |
| exec | バイナリの実行を許可する |
| noexec | バイナリの実行を禁止する |
| ro | 読み取り専用モードでマウントする |
| rw | 読み書き可能モードでマウントする |
| unhide | 隠しファイルも表示する |
| suid | SUIDとSGIDの有効化する |
| user | 一般ユーザーにマウントを許可する |
| users | 一般ユーザーにマウントを許可し、マウントを実行していないユーザーにアンマウントを許可する |
| nouser | 一般ユーザーのマウントを許可しない |