mkfsコマンド

Linuxシステム上で新しいファイルシステムを作成するために用いられるコマンド。ファイルシステムのタイプを指定することで、FATやext4,xfsなどにフォーマットする。

書式: $ sudo mkfs -t ext4 /dev/sdb1
ext4 で /dev/sdb1 にファイルシステムを作成する。(パーティションをフォーマットする)

書式: $ sudo mkfs.vfat -F 32 /dev/sdb2
Linux用のFAT32で、/dev/sdb2 にファイルシステムを作成する。(パーティションをフォーマットする)

実際のファイルシステムの作成はファイルシステム専用のプログラム (mkfs.fstype) が行う。よって-tオプションは使わず直接ドットで区切り、mkfs.xfs 等と記述してもよい。

mkfs コマンドの主なオプション
オプション 内容
-t ファイルシステムタイプ 指定したファイルシステムのタイプでディスクをフォーマット、ファイルシステムを作成する。
-c 不良ブロックをチェックする
-v 詳細情報を表示する
主なファイルシステムのタイプ
ファイルシステム 内容
ext Linuxシステムに最初に導入されたファイルシステム
ext2 ext1の翌年に公開され広く普及したLinux標準のファイルシステム
ext3 ext2にジャーナリング機能が追加されたファイルシステム
ext3はext2とのバックワード互換性があり、ext2から容易にアップグレードできる
ジャーナリング:更新履歴といった情報でファイルシステムのログを記録する機能
ext4 ext3の機能を拡張した後継のファイルシステム
16テラバイトまでの個々のファイルサイズおよび1エクサバイトまでのファイルシステムサイズをサポート
ext4は、ext2およびext3からのアップグレードが可能で既存のファイルシステムをアップグレードすることができる
xfs RHELで標準で採用されているファイルシステム
btrfs ファイル修復機能など新しい技術・機能が次々と追加されているファイルシステム
VFAT SDカードやUSBメモリ等のフラッシュメモリで使用されているファイルシステム