lsコマンド

ディレクトリを指定した場合は、そのディレクトリ内のファイルを表示する。
ファイル名を指定した場合はそのファイルの属性を表示する。引数に何も指定しない場合は、カレントディレクトリ内のファイルとサブディレクトリを一覧として表示する。オプションは複数を組み合わせて使用できる。

$ ls -l

出力例:
total 68
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Desktop
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Documents
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Downloads
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Music
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Pictures
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Public
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Templates
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Sep 16 21:37 Videos
drwxr-xr-x 9 user user 4096 Dec 1 20:36 public_html
drwxr-xr-t 2 user user 4096 Sep 17 02:01 thinclient_drives

d rwx r-x r-x
dはディレクトリ(ファイルの種別)、rwxは読み取り、書き込み、実行に関するアクセス許可を示す。3つずつ区切り、1つ目のrwxはユーザに対してのアクセス許可、2つ目のr-xはグループに対してのアクセス許可、3つ目のr-xはその他のユーザに対してのアクセス許可を示している。-は許可されていないことを示す。つまり書き込みの許可wは無い。読み取りr、実行xのみ許可となっている。

ls コマンドの出力結果の見方1
一番左のdについて(d以外にもあるよ) 内容
- 通常のファイルを示す
d ディレクトリを示す
l シンボリックリンクであることを示す
c キャラクタデバイスファイルであることを示す
b ブロックデバイスファイルであることを示す
p 名前付きパイプ(FIFO)であることを示す
s ソケットであることを示す

ls コマンドの出力結果の見方2
rwxの意味とそれ以外について 内容
記号表記: - 禁止(許可しない)
記号表記: r
数値表記: 4
読み取り許可
記号表記: w
数値表記: 2
書き込み許可
記号表記: x
数値表記: 1
実行許可
記号表記: s setuid: 実行時に実行者ではなく、そのファイルの所有者の権限で動作する
setgid: 実行時に実行者ではなく、そのファイルのグループ権限で動作する
記号表記: t スティッキービット
ディレクトリ内のファイルを作成者または所有者以外が削除できないようにする

ls コマンドの主なオプション
オプション 内容
-a , --all .(ファイル名がドット)から始まるファイルも表示する
-A , --almost-all .(ファイル名がドット)から始まるファイルも表示するが、カレントディレクトリの . と親ディレクトリの .. は表示しない
-d , --directory ディレクトリ自身の情報を表示する(-lと併用する)
-F , --classify ファイルの種類も表示する。ディレクトリは / 、実行ファイルは * 、シンボリックリンクは @ がそれぞれ末尾に付く
-i , --inode iノード番号を表示する
-l , --format=long ファイルの詳細な情報を表示する
-r , --reverse 逆順に表示する
-R , --recursive ディレクトリ内を再帰的にすべて表示する
-t , --sort=time 更新日時でソートして表示する
-h , --human-readable 適切な単位付きで表示する(-lと併用する)

カレントディレクトリ
ユーザが現在作業中のディレクトリをカレントディレクトリもしくはカレントワーキングディレクトリという。カレントとは、現在のという意味。

iノード番号
iノード番号とは、ファイルの管理情報が格納されたiノードに付けられた番号のこと。